クルマ好きの若い人なら「STREET RIDE（ストリートライド）車高調」、オジサン世代ならJTC’N1ダンパーといえばご存知でしょう。その製造販売元が、創業70年を超える老舗、辰巳屋興業さまの展開するRACING GEARブランドです。
https://www.tmy-net.co.jp/company/history/index.html
本社は名古屋であり、クルマの補修部品を世界的に販売する会社。そして、私たちに関係の深い、アフターパーツ、チューニングパーツに関わる用品部は、東京の新小岩にあります。
従業員300人以上、多数の営業所を国内外に持つ会社の監査役の櫨さまは、大阪支店長時代、シルクロードに営業にお越しくださっていました。現在、この用品部を取り仕切る立場でもあります。
ワタシは20年ほど前にシルクロードに入社しましたが、その頃、すでに当社に営業マンとして来社されていましたので、会社同士の付き合いはそれ以前であり、相当古い。
若い人を中心に軽自動車用のサスペンションとして大人気のストリートライドのデモカー。
https://www.tmy-net.co.jp/street_ride/
「実際に装着し、テストし、納得のいくものだけを発売する」
という明快な商品開発コンセプトを持っておられます。
LEDライト、クラッチ、ケミカル、ラジエター、ブレーキパッド、ダウンサスといった豊富なラインナップで、アフターパーツ業界を盛り上げておられます。
今回ご紹介いただいたのは、スペシャルオーダーのダンパー。元々、昔はJTC’N1ダンパーが有名でしたが、近年、新たなブランドとして立ち上げられたこのZXダンパーの、最新モデル、X（イクス）は、同じくサスペンションメーカーである当社から見ても、非常に魅力的。
https://www.tmy-net.co.jp/formulaX/index.html
いわゆるフルオーダーシステム。減衰力からストローク量、バネレート、など細やかなセッティングを、依頼に応じて対応し、専門ショップ様で鍛えられた結果を元に、量産モデルの製造もされています。
当社がRMSシリーズで、3UP様と共同開発したシルビア、スカイライン専用車高調の開発と同じコンセプト。
http://silkroad-jp.com/portfolio-2/suspension/project-suskit-rms
最前線で戦うプロショップに鍛えてもらい、そのノウハウが活かされたものを販売と言う形でお返しする、という手法。
RACING GEAR車高調開発の裏の立役者として、田中次長の存在があります。ご自身が過去、K’S FREEというチームに所属し、鈴鹿サーキットでシビック/N1レースに参戦しておられます（相当古い時代の話ですが）。当時は、同級生のJ’S RACINGの梅本会長もレース場で共に汗を流す仲で、今でもプライベートでは親交が深い、ということは、改めて知って驚きました。
若い頃から営業マンでありながら、サーキットに足繁く通っていたユーザーとしての視点、感覚、知識。そして当時一緒に走っていた人たちの多くがショップオーナーになっているというネットワークが、この商品には色濃く反映されていると思います。
現在も走行会を頻繁に開催されているところも、田中次長の経験が活かされているのでしょう。
帰る準備をしていると、RGブランドのLEDライトパーツ類がフル装備された営業車マークXの窓から、監査役からお声がけ。
「ナニやってんの！飯いくョ！」
嬉しいお誘い。久しぶりの都内での食事。ならば、ワタシの住む、奈良県の田舎には無い、サラリーマンが集うハイカラ居酒屋に行きタイ！
これこれ！これが一番幸せ！！！都会のヒトには当たり前かもしれませんが、田舎には無いんですよ、立ち飲みとかハイカラ居酒屋って。あ～、コレよりウマイもんはありまヘン！
大会社の重役なのにちっとも偉そうぶることも無い監査役。久しぶりにお会いしましたが、大阪支店長時代と変わらず気さくにしてくださるのがとても嬉しかった。当社の代表と非常に仲が良く、昔、ぽろっと代表がこぼしていた話が強く印象に残っています。
「大きな災害があってうちの会社がダメージを受けたとき、役職にある人間が、長靴持参でいの一番に駆けつけて、復旧作業を手伝ってくれたんや。」
まるでドラマ「下町ロケット」バリ。モノを売るだけが商売ではない、取引の根幹にはお互いの信頼が重要だというこの話は、良く覚えています。
はい、田中次長は無礼講タイムに突入！（笑）
当社もRACING GEAR商品を長年取り扱いしており、このフルオーダーサスペンションキットも取り扱いさせていただくことになっております。けれど、当社もサスペンションの製造販売をしています。会社同士としてのお付き合い、取引がありますが、ライバルでもあります。
負けないゾー！
あ、それとこれとは別で、また遊びに行きま～ッス（笑）。
追記：
このブログは一般の方だけでなくショップ様もご拝読いただいているとお聞きします。特定の車種においてはテスト車両も募集されているそうですので、興味のあるショップ様は、当社営業マンにご相談ください。おまちしておりま～す。